日々のあれこれ

31歳女が日々のあれこれを綴っています。

男性には「膣内射精障害」はあるのに、女性に「ペニスの膣挿入によるオーガズム障害」が無いのはなぜか

男性が女性の膣内でうまく射精できないことは「膣内射精障害」なんてたいそうな名前で呼ばれており、ネットでひとたび検索するとやれ病院での治療だ自慰方法の修正だなどと色々な改善策が仰々しく指南されている。確かに男性が膣内で射精できないということはすなわち子孫を残せないということなので死活問題なのはわかるけれど、このような状況とは反対に、女性がセックス(男性器の膣への挿入)でイケないことには何も障害名を付けられていない現状がある。男性が膣内でイケないことは立派な障害と認定されるのに、女性が男性の性器挿入によってイケないことは障害とは認定されていないのだ。

私は別に、女性が中イキできないことに障害名をつけろ!!と言いたいわけではない。「AV見てみろ、女優は善がりまくってイキまくってるじゃないか、こうなれない女は障害なのだから障害だと認定してもっと医療介入しろ」と言いたいわけではない。

先ほど上げた現状から私が言いたいことは上記とはむしろ逆で、すなわち、女性は男性の性器挿入によってイケるような体の仕組みになっていないということをもっとわかりやすく広く世間に認めてもらいたいということなのである。

端的に言ってしまうと、男性のペニス=女性のクリトリス である。クリトリスへの刺激によって女性は絶頂に達する。その絶頂の達し方は男性と同じで、イッたあと賢者タイムもあったりする。イッた直後のクリトリスへの刺激は快感でなく痛いだけだし、直接の刺激よりも包皮越し・パンツ越しの刺激がマイルドで好きだという人もいる。大事なことなので二回言うが男性のペニス=女性のクリトリスなので、膣へのペニスの挿入は直接的には絶頂に結びつかないのが現実である。中イキと世間で言われているものは、あくまで膣側から間接的にクリトリスを刺激する、あるいはペニスを挿入する男性の動作によって男性の性器の根元や腹部がクリトリスに当たって刺激となることで絶頂を得られることなのであって、膣壁それ自体のどこかもしくは全体にクリトリスのような快感受容体があってそれをペニスで刺激することで女性が快感を得ていると思ったら大間違いである。出産であんなにも伸び広がる器官にそのような繊細な機能があるわけないのだ。

にもかかわらず、このような偽神話は広く普及してしまっている。男性の間だけではなく女性にもだ。セックスでイケないと悩んでいる女性は実に多いし、そのような女性の不安を、AVに写る女優の演技するさまや自称"中イキできる"女性が煽っているのも事実である。(自称"中イキできる"女性は感じやすいエロい女性を演じたいだけか、もしくは本当に絶頂に達しているのであればぜひとも勇気をだして「膣そのものでなくクリトリスで快感を得ている」と明かしてほしいものだ)

女性がセックスでイケないのは当たり前である。だから障害にもなっていない。何しろペニスの挿入で直接快感を感じる仕組みに女性の体はなっていないからだ。本当に不公平だと思うが、出産という大役を担うためにそのような仕組みに進化したのだから仕方ない。だからこの認識が広く普及し、女性は"中イキ"できないことを恥ずべきことと思わないでほしいし、男性陣には女性にイッてもらうためにはもっとクリトリスを重視し、優しく丁寧に扱ってもらいたいと思う。